12世帯の賃貸マンションの駐輪場設置。
現在は出入口階段前に自転車を止めてもらっていますが、限られたスペースなのでどうしても煩雑になりやすく、
「なんとか自転車をきちんとしてあげたい!」
という大家様のご依頼いただきました。
before
ということで、将来的な活用方法を大家様と打合せを重ねたうえで、
駐輪スペースを出入口前と建物裏手の2か所に設けることに決定。
工事段取りをとりつつ、入居者へ、工事期間、完成後にどちらに停めてもらうかなどを説明し、
専用ステッカーを配布。
事前準備が整ったところで、工事開始です。
~サイクルポートあれこれ~
自転車置き場の屋根のことをサイクルポートって言います。
リクシル、YKKap、三協アルミ、などのメーカーから出ています。
商品を選ぶ前に、先ず確認しておきたいことは、
自転車の大きさ、台数、そして設置する場所の広さです。
それからそれから、駐輪台数の多い場合は、道路までの動線です。
※自転車は大人サイズで、190cmを基準にして、止める時、出す時に前後にスペースが必要になります。
当たり前の事なんですが、周囲の条件と照らし合わせてカーポートの位置、向きを決めていきましょう!
メーカーカタログでは、幅、長さ、を含めてサイズの選定、続いて屋根材。色もさることながら、
UVカット、熱線吸収などがありますので先ずは効果をチェックしておきましょう。
※リクシルの例ですが、
熱線カット率は、値が大きいほど温度上昇を軽減します。例えば、ブルーマット色の熱線カット率が52%、クリヤマット色が36%だとすると、
ブルーマット色の方が夏場のアチーアチーを抑えてくれるという訳です。
屋根材の色を選ぶのも、立地や状況によって変わってきますのでカタログなどで事前チェックしましょうね!
工事中
掘削工事あるある~~
ではないですが、掘削した時に土中の配管に出くわすこともよくあります。
外構職人さんの丁寧な作業と現場管理者の迅速な判断で問題回避できました。
after
南向きのサイクルポートは、フレーム色にホワイトを選定してもらい屋根材はクリヤマットとしました。
(南向きなので夏場暑くなりにくい、暗くならないという観点で選定)
建物裏側は、フレーム色にシャイングレー、屋根材をクリヤマットとしました。
(近隣から透けて見えない、反射しても迷惑をかけたくないという観点で選定)
作業が完了すると掘削時の問題も影響せず予定した位置に設置完了いたしました。
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工期:2.5日
騒音:初日掘削時にドリル使用で、1時間程度
工事後記
賃貸物件で、駐輪場を整備する場合に、工事の段取りと並行して、入居者への事前連絡もポイントになります。
皆さんの大切な脚となる自転車を安全に、そして気持ちよく駐輪できるよう工事することを心掛けました。